SOZOWの支援体制(運営体制の紹介)

【We Are SOZOW !!】「感覚」をひらく。“新しい生態系”としてのSOZOW(小野田加奈子)

「We are SOZOW!!」 では、わたしたちがどんな思いや背景を持ちながらSOZOWに向き合っているのか紹介します。

SOZOWといえば、各コースの豊富なアクティビティやプロLIVEなどのイベントが特徴的。

今回はSOZOWにおけるコンテンツ全般を制作し、SOZOWのカルチャー醸成も担う、
小野田加奈子さん(かなぴさんの考えをインタビューしました!

2年前からスタートした「SOZOW」の立ち上げ

―かなぴさんはSOZOWと関わってどのぐらい経つんですか?これまでの会社はDeNAやリクルート、アカツキといったIT企業ですがなぜSOZOWへ?

2020年のGW明けぐらいにSOZOWの立ち上げメンバーとして参画しました。コロナウイルスによる初めての緊急事態宣言直後の時期ですね。

そのタイミングで会社員をやめてフリーランスとして独立し、「教育」を中心に活動をしようと思ったんです。

その後「どんな世界観で生きていきたいのか・つくりたいか」のビジョンを周囲の人に伝え仲間を探していたところ、GoVisions(SOZOW)代表の小助川さんを紹介されました。

小助川さんのビジネス構想を聞き、直感的に「わたしの世界観とも通じるところがある」「これまでの経験を生かして実現できる」と感じ、仲間として一緒に教育事業を立ち上げることにしました。

―SOZOW内での役割は?

立ち上げの実験段階では、コアメンバーが3-4人しかいなかったのでとにかく実現に向けてなんでもやる(笑)

その中でも特に小助川さんは事業構想を描いたり資金調達など「ビジネスに関わるハード」部分が得意。私は、コンテンツ制作や演出・オペレーション(運用)やカルチャーづくりなど「人に関わるソフト」部分が得意。それぞれちがう強みを生かして役割分担をしていました。

今は仲間も増えてきたのでコンテンツ開発や広報・PRまわりをメインにしながら、SOZOWチーム全体を俯瞰してみている感じですね。

―「小中学生向けの教育事業」に挑戦しようと思ったのはなぜですか?

もともと私は「人間それぞれ楽しく自由に生きたらいいじゃん!」ってずっと思っていて、仕事をする上でも「人間の意識の変容」みたいなところをテーマにしてきました。なので広く言えばずっと「教育」に興味があったんです。

ただ「学校教育」って、国の盤石なシステムでそこを内側からも外側からも変えることはなかなか難しいと思っていた。

なのでこれまでは、エンタメやITなどを使いながら幼児や大学生などいろんな世代の人に向けて「新しい体験」を企画したり、メッセージ発信をする事業に取り組んできました。組織開発や大人向けのコーチングを学んだりも。

ただ今回のコロナ禍をきっかけに、学校が休校になったり先生たちもリモート対応をしないといけなくなったりと「盤石な社会システム」が崩れ始めましたよね。教育に関わらずすべての産業や大人の働き方、会社のあり方なども。

その時に「今が社会が生まれ変わるタイミングなんだ!新しい時代がくる!」と強く思ったんです。
だから会社員をやめて独立することにし、教育のしくみを変えてみたいと思いSOZOWの立ち上げに参画した流れです。

SOZOWの「コンテンツ/場」づくりの軸

―  SOZOWでは、幅広いコースやコンテンツがたくさんあります。コンテンツを生み出すときに大切にしていることはなんですか?

SOZOWは「クリエイティビティ(創造)」と「生き方(想像)」という軸をコンセプトとして打ち出しています。

そして私がよくチームのみんなに言うのは「“愛”と“技術”の両方を大切にしようね」ということ。

まず「技術」。これは自分の内側にあるものを表現しつくりだす技術

特に日本では「言われたことはできる」「一定の価値基準の中で競争する」ことには慣れている人が多いけど、本来人間の持つ一人ひとりの感性や個性を生かして表現したり創造する力が弱い。
この力は、作品や仕事だけではなく「自分の人生」を自分で切り開くことにもつながると思っています。

プログラミングや動画編集、デザインなどのデジタル技術や、お金・ビジネスなどのツールを使いながら子どもたちが自由に表現できるコンテンツや場をつくっています。SOZOWの運営にも先端のコミュニケーションツールやメタバースなどいろんなテクノロジー技術を取り入れています。

もう一方の「愛」。

こちらのほうが私はもっと大切だと思っていて、「自分とは何で、他者とは何で、この地球や宇宙でどう生きていきたいのか。社会はどうつながっているのか」というもっと人間の心や精神の部分。哲学のような部分ですね。

もちろん考え方は人間一人ひとり違う。でも技術は使い方を間違えれば兵器としても利用できてしまうし、AIで世界を混乱に落とし入れることもできるかもしれないですよね。

これからの社会と未来を考えた時に、「その技術はなんのために/だれのために使いたい?」「君は何が楽しくて幸せ?」「どんな世界で生きていきたい?」といった“あり方”を問いながら、
それをすべて否定せずにお互いに愛をもっておもしろがり拍手しあうことをSOZOWの根底として大事にしています。

― アクティビティやLIVEの「雰囲気」も含めた場づくりを大切にしているのでしょうか?

そうですね。まず場のきっかけとなるコンテンツ自体にも今お話ししたような要素はかなり散りばめています。そしてそれをLIVE全体、SOZOWの場全体で体感できるようにカルチャーをつくっています。

最初はわたしもアニメや舞台監督みたいな感じで、コンテンツ制作はもちろん、LIVEの流れや子どもと関わるスタッフの言葉づかいやリアクション、空気感など含めてクオリティコントロールしていました。たぶん、まわりにも厳しかった(笑)

でもそれがずっと続くと一点もののエンタメや芸術作品の集合体みたいになっていくので、軽やかに広がらないんですよね。

わたし自身、いろんなものを”手放す”ことへのチャレンジが必要でした。

そんな時期を経て今では、コースや場のテーマは変化させながらも「大切にしたいエッセンスは何か?」を対話しながら、みんなで一緒につくり上げている感じです。

今では運営メンバーも参加者の子どもたちもそれぞれの得意なことや個性が爆発してきて、目に見えない“SOZOWらしさ”がよりカラフルになってきているのではないかと思います。

― 「コンテンツ」から「人」へ注力がシフトしている感じなんですか?

カルチャーの土台ができたので、もっと場に集まる人の「個人の感覚」をひらいて融合させていくことで場のエネルギーを大きく広げたいと思っています。

SOZOWの子どもたちだけでなく、一緒に働く仲間も10・20代のメンバーがほとんど。
「やっていて心からワクワクすることってなに?」「人生で本当に望んでいる状態って?」と問いかけたり、「役割」に個人を当てはめるのではなく、個人の真の願いやカラーにあった役割やプロジェクトを新たにつくりだすように意識しています。

コンテンツをつくるときも各ジャンルのクリエイターやプロに「ねえねえ、このジャンル何がおもしろいんですか?どうして好きなんですか?もっと教えて!」とその人の持つ偏愛性や心の奥にあるものを引き出し、私も学んで、それを私の発信したいメッセージやストーリー性と融合させて子どもたちが体感しやすくするようにつくっています。

SOZOWのコンテンツや場はたくさんありますが、協業する人や届けたい子どもたちの特性によってすべてつくり方も場の形態も変えるようにしています。

「感覚をひらく」、そして自由であること

―かなぴさんがSOZOWを通して伝えたい、本質的なメッセージってなんですか?

シンプルに「みんなでぶっ飛んで自由に生きよう!」ということ。でもこれは行動の前に、意識だったり考え方のクセみたいなものがあると思っていて。

もともと人間って感覚的なものを豊かに持っていて、直感的に「こうしたい!」「なんとなくやりたくない!」とか好き嫌いやいろんな感情がありますよね。

でも、家庭や学校や会社などいろんな場所でいろんな人から「この考え方・行動はダメ」「これは素晴らしい」とかいろんなことを言われる。多くの人が無意識に“立派な人間”になるために努力して生きている。その過程で、ネガティブな感情や怒りを感じることも自分で抑圧したり、“自分の感覚”を少しずつ閉ざしたりすり替えたりしていく。

わたしはよく「感覚をひらく」って表現してるんですが、頭で考えることではなく心や体で感じるすべてを受け入れて表現していくことで、それぞれの人間の持つ可能性がもっと軽やかにひらいて、生きることが楽しくなるのではないかと思っています。

少なくともSOZOWをはじめとしてわたしが関わる場や人に対しては、どれだけ“社会”や“まわりの人たち”の尺度からずれていようと、「その感性ほんとうに最高だね!」「おもしろいね!」とお互いに賞賛し、子どもも大人も一緒に自由で楽しい人生を歩めたらいいなと思っています。

原体験とSOZOWまでの道のり。「好奇心」と「違和感」にあふれた学生時代

― そういった想いに至った背景には、過去の原体験があったりするのでしょうか?かなぴさんの子ども時代を教えてください。

好奇心が旺盛な子どもでした。3歳児くらいの時に「ねえ!なんでなんで?」って大きな声で言いながら外を歩いてる動画が残ってるくらい(笑)。すごく活発な子だったと思います。

「先生、先生!なんで“歴史”って学ばないといけないの?」みたいな問いを、小学校の先生に投げかけたりもしていました。

中学生あたりから、好奇心は「違和感」になってくることも。

例えば、わたしは学生時代バスケットボールをやっていたんですが、そこそこ強い学校で監督もチームメンバーも「勝つ」ことに貪欲でとても厳しい。朝練の強制などすごく緊迫感があったんですよね。でもわたしは「なんで勝つのを最優先にしないといけないんだろう?楽しくやったり自分たちの満足いく美しいプレーを追求しちゃだめ?」と思っていた。それが態度に出てて先生に激怒されたことも(笑)

高校の時はさらに自由に過ごしていて。

教室が殺風景だな、と思って勝手にバルーンで飾り付けをはじめたりするような子だったので笑ってくれる先生もいれば、授業中に、全然関係ない自分の志望大学の勉強を1人で静かにやっていたら先生が激怒して教室を追い出されたり、スカートの丈を注意されて校長先生によく走って追いかけられたり。なんかよく怒られる(笑)

昔から「だれかが決めたルール」にうまく従えないのと、大人の理不尽に対して違和感をたくさん持っていました。

―先生からしたら、めんどくさい生徒ですね(笑)

そうですよね。同じ言動をしても可愛がってくれる大人もいれば、いちいち怒る大人もいる。いろんないろんな人がいるんだなぁと思ってました。

「違和感」を感じたら、新しく創造し直せばいい

― 社会人になってからの経験を教えてください。

今まで所属してきた会社は、すごく社風が自由だったり多様性を大切にしている会社が多かったんですよね。すごくおもしろい人にもたくさん出会いました。

ただ、すごく根本のところで「なんで毎朝同じところに行かないといけないんだろう?」「“売上”より大切なものがあるのでは?」「会社という場所はなんで上司から部下へ一方的に“評価”するんだろう?」みたいなことをいつも不思議に思ったり、上司にも口に出して言ったりしていました(笑)

人間というか生命体としてなんかいろいろ不自然だなと。

10年前くらいに「就職活動」の領域に携わっていたんですが、そこでも「なんで就活生は同じ黒いスーツ着るんだろう?」「なんで企業も学生も本音を言わないんだろう?」「なんか暗い!」ととにかくいろいろ変だなぁ…と思っていて。

― 「違和感」を感じた時はどうするんですか?

わたしは企画や新規事業をゼロからつくる仕事を多く経験しているので、その違和感をもとに自分なりの企画やしくみをつくったり表現するようにしています。

例えば、さっきの「就職活動」の違和感にしても、就活イベントやWeb番組の企画やCM・メディアでメッセージ発信できるポジションに手を挙げて、みんながもっと自然体でいられるような明るく楽しくなるような新しい企画やコミュニティをつくったりしていました。

ポジティブな「好奇心」も大切ですが、「おかしいな…いやだな」と思ったりネガティブな感覚を感じた時こそ、不満ばかり言うよりも、チャンス!と思って「なら理想はどんなの?」を自分なりに表現してみたりつくり直したりすればいいと思っています。

そのほうがずっと楽しい。

SOZOWで「問い」を大切にしたり、どんな感覚や表現に対しても「正しさ」の基準を無くしているのはこういった経験からですね。

SOZOWは学びとあそびの“新しい生態系”

― SOZOWでこれからつくりたいものやテーマってなんですか?

個人的にテンションがあがるテーマはあります。音楽やエンタメなどの芸術や、宇宙・遺伝子などの先端科学、Web3やDAOなどの新しい概念も好きでいつも学んだり探求してます。

ただそういったコンテンツもいいんですが、それ以上にわたしは「場」「しくみ」の設計や実験を通して自分も含めた「人間の変化」を観察をするのが好きなんです。SOZOWも1つの社会実験だなと思っていて。

私たち運営メンバーもコンテンツもあくまでキャンプファイヤーの“火種”のようなもので、きっかけにすぎないと思っています。

とにかく好奇心旺盛な子どももおもしろいユニークな大人も巻き込んで、いろんなところで炎が燃えている状態をつくりたい。テーマはアニメでも昆虫でも変わった発明でもなんでもいい。
海外のいろんな国の人が混ざるともっとおもしろいです。

SOZOWはそんな「あそび場」のような居場所にしたいです。

テクノロジーも進化しているし、新しい仲間とのご縁などによっても形は柔軟に変化させていくのではないかと思います。

―SOZOWは「新たな興味や関心のきっかけ」の場所なのでしょうか?

そうですね、わたしは「教育サービス」というより「新しい生態系」をつくりたいといつも思っています。一番最初の場ときっかけは準備しますが、そこからは先は子どもたち自身や場にゆだねていく。

みんなが祭りのように楽しく踊れるような、自由に学んだり新しい体験ができる世界をいろんな人たちと一緒につくってあそびたいですね。

(インタビュー、編集)まーくん

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