SOZOWの支援体制(運営体制の紹介)

【We Are SOZOW !!】「誰かのために」じゃなく「この人のために」仕事したい(いがさん/SOZOW SCHOOL事業リーダー)

We are SOZOW!!

子どもたちの想像力・創造力を育もうと仕事をするわたしたちが、どんな思いや背景を持ちながら事業に向き合っているのかをスタッフへのインタビューを通して紹介します。

今回は、SOZOW SCHOOL*の事業リーダーを務める「いがさん」こと位川洋太さんのインタビューをお届けします!

SOZOWへ参画する以前から現在の事業に臨む姿勢、何よりSOZOWスクールの現状や展望について語ったものです。

⋆SOZOW SCHOOLとは、小学校4年生~中学校3年生までを対象にした、オンラインフリースクールです。「好きで学び、つながる。自分らしい未来が広がる」場所として、現在およそ300名の方にご利用いただいています。

僕を唯一おもしろがってくれたのがコスケさんだった

ーまず、SOZOWへ入るきっかけについて聞かせてください!

きっかけは、前職で関係のあった小助川さん(以下コスケさん。SOZOWの代表)に誘われたことですね。

僕は中途でLITALICOに入ってるのですが、採用される側と採用する側の関係から始まりました。

ー面接もコスケさんだったんですね。

実は、僕、3回LITALICOの面接で不採用になってるんですよね…。新卒で2度、中途(その時)でも1度不採用、となかなか縁に恵まれませんでした。笑

4回目にはじめて興味を示してくれたのが、当時LITALICOの役員で、全社のHR*部責任者のコスケさんでした。

⋆HRとは、「human resource」の頭文字をとった言葉で、「人的資源(人材)」という意味です。会社を成長させるために、社員を雇い、適切な配置や異動を行い、社員の評価や研修も行います。

コスケさんだけ他の面接官の方とはまったく異なる評価だったので、僕が言うのも変ですが「ちょっと変わってるな」と思いました。笑

ーコスケさんは、いがさんのどのようなところを評価したのでしょう。

面接って基本的に、面接官の質問に答える形だと思うのですが、僕の場合、議論になってしまうことが多かったんですよね。

質問に対して、逆にその質問の意図を聞いてしまったり、企業の経営や課題について持論を展開してしまったりと、面接官からしたら「こいつちょっと生意気だな」と思われてしまうような振る舞いを取ることが多いんですよね。

あまり良くないことだと自覚しつつも「気になってしまうんだから仕方ない。お互いの相性を見る場だしな」と考え、面接でもそれを隠さないで面接をしていました。

そりゃ、こんな議論をふっかけてくるような奴、3回も落ちて当然な訳で。笑

ただ、コスケさんだけは、「いいね!」とか「おもしろい!」なんて具合に興味を持ってくれて、結果的にLITALICOで一緒に働くことになりました。

ーLITALICOに入社してからは、どのような仕事をしましたか。

コスケさんの直属の部下として、全社(会社組織すべて)のHR部で、人事制度改定のプロジェクトを進めていました。

信頼できる上司の元で働けることにワクワクし、ずっと働きたいと思っていた会社で働けることに胸を弾ませていたのですが…

なんと、そのプロジェクトは5ヵ月ほどで解散することになってしまったうえに、コスケさんがLITALICOを辞めてしまいました。

それから2年半ほどLITALICOにいたのですが、自分の性格と規模の大きな組織の進み方にズレを感じることが増えてきたこともあり、LITALICOのことは大好きだし事業を運営しているメンバーのことは本当に尊敬してるのですが、転職活動を始めました。

ーコスケさんとはSOZOWへ誘われるまでの期間、連絡は取り続けていたのですか?

いえ、たまに連絡を取り合うくらいでした。

ただ、次の所属先も決まっていないままLITALICOを辞める時期に差し掛かった頃、本当に偶然だったのですが、コスケさんの奥さんとバッタリ会ったことをきっかけに、コスケさんからSOZOWの事業構想を聞くことになり、「もう、ここしかない!」と思いSOZOWで働くことになりました。

👆コスケさん(右)がLITALICOを去る際の送別会の様子。当時はよく「似てる」と言われていました。笑

コスケさんが撒く種を実現するのが自分

ーコスケさんとの関係は長いわけですが、コスケさんの魅力はどんなところですか。

自分で大きな世界観を描き、人を巻き込むところだと思っています。

巻き込まれる側の僕の立場から言うと、コスケさんってある日急に「良き問い」を持ってくるんです。

現状では明確な答えを持っていないかもしれないけど、考えなければならないことと言えばいいんでしょうか。

「メタバース、平日昼の時間帯、フリースクール事業をやるとします。この条件であなたならどうやって子どもの好奇心を解き放ちますか」みたいな。

具体的にどうやるかは、あんまり言わないんです。問いは立てるけど、解はない。でも、そこに向かいたくなるような気持ちに掻き立てられるんです。

「社会の現状はこうで、人類ってこうで、未来ってこうなると思う。だから絶対この事業は必要なんだよ。おれはこれをやりたい。だからこの部分はいがちゃんにやって欲しいんだよ」みたいな。暑苦しいんですけど好きなんですよね。笑

だから、自分は楽しんでそれを必死に”カタチ”にしてきたと思ってます。

そうやってコスケさんの想いが根源的な僕たちにとってのエンジンとなり、1人ひとりが想いを持って自走してできたのが、SOZOWの根幹なんでしょうね。

役割上、いのちゅー(井上忠大/SOZOW PARK事業リーダー)と揃ってコスケさんと話すことも多かったのですが、やはりコスケさんの描く世界観に共感し、その世界観を実現したいと強く思ってます。

一方で具体的な話になって意見がぶつかると、立場に関係なく議論をしてきました。

意見に納得したら反映してくれますが、納得がいかない時は、こっちがしつこいと思うほど議論してくれるし、納得した様子を見せていてもモヤモヤが残れば、後日必ず思い出したようにまた議論になる。

だからといってそれを引きずることもなく、お酒を飲んでるころにはお互い忘れてる。(笑)

少し上から目線な言い方になりますが、コスケさんは誰より社会を考えて、良い解ではなく、良き問いを持ってくる。そして役割ではなく人として関わってくれる。

でも、ぬけてるところも結構ある。それで「放っておけないな」とか「力になりたい」って気持ちにさせる。そんなところにコスケさんの魅力があると感じます。

どんな人に、どんな価値を届けたいのか?

ーLITALICO、SOZOWと、子どもに関わる仕事が多いですが、どうして子どもを対象にした事業に携わることにしたのでしょうか。

まず思い出すのは、大学一年生のときに参加した震災復興ボランティアですね。

東日本大震災の翌年に東北大学に進学したこともあり、空き時間を利用してボランティアに参加していました。

現地ではいろんな活動をしましたが、なかでも自然に取り組めたのが、子どもと関わる活動で、一緒に学習したり、ボードゲームやおしゃべりをすることが、シンプルに楽しかったんです。

仕事を選ぶ軸って人によって色々ありますが、僕にとっては「どんな人に、どんな価値を届けると、自分が1番グッと来るか」が超大切だと気づき、「子どもが元気になるのは楽しかったなぁ」と思って、この事業をしています。

👆SOZOWでは、子どもたちがそれぞれの「スキ」を発表し共有し合う「シェアパーティ」を開催しています!みんなの笑顔がまぶしい✨(過去のシェアパーティの様子はこちら

人の「困りごと」に対する当事者意識

ー学生時代にボランティアに参加して子どもと関わったからこそ、いま、SOZOWにいると。

…とは言ったもののどうなんでしょう。(笑)

高校時代の友人に今の仕事を紹介すると、「なんか位川っぽいね」って言われることが多いから、そんなこと無いかもしれません。

ーそう言われる心当たりがあると…

高校生の頃から、多感さみたいなものは出てたなと思います。

たとえば、学校の視聴覚室で『世界がもし100人の村だったら』*という動画を観たことがあって、その内容が自分の心に異常に刺さったんですが、教室の帰り道にヘラヘラ喋ってる同級生を見て「何笑ってんだお前ら!」「何とかするなら俺たちダメだろ!」とか言ってました。

新聞社と銀行に務める両親に「なぜアフリカに行く仕事をしないの?」と話したこともあります。(今では両親の仕事や生き方を心から尊敬し、感謝しています 笑)

⋆『世界がもし100人の村だったら』とは、インターネット上でチェーンメールのように広まって、世界中に流布した世界の人々の相互理解、相互受容を訴えかける「世界村」について示唆を与える文章です。書籍化や映像化を通じて、2000年代から世界的に広まっています。

学校でも、友だちが登校したくてもできなったときは、来れるまで家に遊びに行ったり、身近でイジメがあれば止めたり。ただ、じゃあ優等生かと言うとそんなことはないんですよね。

押し付けがましい先生には無駄な悪口で反抗したり、高校の時なんて進級が危うくなるほど授業に参加しなかったりもしてましたから、高校生ながら理不尽への反骨心みたいなものは持っていたと思います。

なんというか、ひとりひとりの感情への当事者意識が異様に高かったというか、この辺の性格はあまり変わってないんだと思います。

ボランティアで感じた”大切にすべきこと”

ー東北大の工学部を2年で辞め、神戸大学の経営学部に編入されたそうですが、それはなぜですか。

これも震災現場での活動が影響しています。

震災のように大きな苦難に直面すると、どうしても周りの人って「かわいそうだ」「助けてあげたい」という感情で行動しがちだと思うんです。僕はその心理やそれから生まれる行動は、タイミングや人によっては、逆にネガティブになると感じています。

そういう動機で関わってこられると、人って「かわいそうな人ってレッテルを貼られてる」と感じたり、ひどい時は自分自身に「かわいそうな人。助けが必要な人」と無意識に思わせてしまうんじゃないかと思うんですよね。

なので、「助けたい」って姿勢よりも、たとえば地酒を買って「このお酒に合う郷土料理を作ってくださいよ!」とお願いして、一緒に美味しいものを食べて、「雄勝(おがつ)最高ですね!また来ます!」というような交流の仕方の方がみんな元気になるんじゃないかなって。

そうやって、たくさんの感情と、善意と、行動が行き交う現場を目の当たりにして、人の思考や行動のあり方についていろいろ考え始めたことから、人について興味を持つようになりました。

「教育学」と「経営学(人間関係論・組織論など)」のどちらを学ぼうか迷ったのですが、学術としての教育学にはあまり興味が持てなかったのと、神戸大学の金井壽宏教授に魅力を感じていたので、神戸大学の経営学部へ編入し念願の金井教授の元で学ぶことになりました。

ー学生時代のボランティアがきっかけで子どもと関わることに自身の幸せを感じたということでしたが、卒業後、教育業界ではなくコンサルティング企業に就職してますね。

大学で経営学の中で、主に人事マネジメントに関する分野を専攻していたので、それを机上で学んだ知識だけでなく、実際のビジネス現場を通じて知見を深めつつ、実用的なスキルとして会得したいと思ったからです。

当時は、とりあえず最低二年間はコンサル企業でがんばってみようと考えていました。

ただ、実際に働き始めると、さっきの「どんな人に、どんな価値を届けたいのか?」のズレをすごい感じて。

業務のやりがいは感じつつ、やっぱり社会人に向けた仕事より、もっと若い世代のためになる仕事がしたいなと思うようになり、二年どころか七か月で辞め、先ほども話したLITALICOへの入社経緯に繋がります。

コスケさんの一声で始まったSOZOWスクール

ーSOZOWスクールは2021年の10月頃から始まります。どのような構想段階を経たのでしょう。

SOZOWに参画してしばらくはコミュニティ回りを担当していたのですが、コスケさんから「不登校の子向けにオンラインスクールをやろう」と言われ、そこからは主にスクールの立ち上げに注力するようになりました。

コスケさんからの話を受け、「おもしろそうだな」という気持ちと「できるかな」という気持ちが半々でした。

というのも、PARK事業では子どもたちと週に1,2時間くらいしか接することができない制約にもどかしさを感じていたんです。

でも、オンラインスクールで、しかも言い方が難しい部分がありますが不登校の子なら日中の時間をたくさん利用することができる。

つまり、時間の制約がなくなる分、やれることもたくさん出てくるわけです。

そう考えたら、アイデアやワクワクが止まらなくなり、「やろう!」と決意しました。

とはいえ、当時は不登校の子どもたちとのコミュニケーションに長けていたスタッフがほとんどいなかったので、不安かなり見切り発車な部分もありましたが、それに関しては採用で何とか解決できるだろうと考えていました。

ーそこから本格的に始動したと。

まずはプロトタイプとして、少人数を対象に始めることにしました。

オンラインスクールを開校する旨をSOZOW PARKの既存会員にアナウンスしたり、Facebookの不登校コミュニティに投稿したり、Twitterで不登校に悩んでるであろう保護者の方へDMを送ったりと地道に誘うような活動をしてました。

2021年の10月に、まずは10人に参加してもらい、約3ヵ月間、試行錯誤を繰り返しながら何とかカタチにしていった、という形です。

試用期間を終えた結果、参加してくれた10人が元気になり、保護者の方からも高い満足度をいただくことができたことで手応えみたいなものを得られたことは大きかったですね。

数名の方からは涙ながらに参加者の成長や変化を話してくださる方もいて、心の底から「やってよかった」と思えたと同時に、このままスケールしていけば軌道に乗れるかもしれないと自信にも繋がりました。

10人しかいないと、いくらオンラインとはいえやれる活動が限られてしまうけど、どんどん人数が増えていけば、自分の好きなもの同士で繋がれる可能性が高まるし、修学旅行のような少し規模の大きい活動もできるようになる。

現在(2023年の2月時点で)会員数は300人ほどまで増えましたが、10月までに1000人を目指しています。

ーSOZOWスクールに求職者として興味を持つ人もいるかと思いますが、どんな方と一緒に働きたいですか。

現在、スクールは、メンター*やコーチ*としてスクール生と直接関わってくれる人を副業として募集しています。

⋆メンターとは、スクール生と定期的に個別面談(1 on 1)を行い、SOZOWスクールで「何をするか」を一緒に考える人です。面談相手はスクール生が選ぶことができ、合わない場合は変更することも可能です。

⋆コーチとは、特定の分野について、一緒に学べるスタッフです。コーチも自分で選ぶことができ、プログラミングやデザイン、料理やライティングなど様々なテーマのコーチがいます。

これまでの僕の言葉に共感できた方、自分の好きなものや得意なことをスクール生たちと共有したいと思っている方などは、まずは気軽にカジュアル面談を受けてみてほしいです。

最近は副業をしたい社会人が増えてきているので、SOZOWスクールのように週3時間をオンラインで完結できる仕事はとても魅力的なのではないでしょうか。(人によって活動時間は異なります)

👆2022年6月に創業3周年を迎え、SOZOWスタッフでお祝い!大人たちが楽しんで働くからこそ、子どもたちにも笑顔を届けることができます!

SOZOWスクールのこれから

ーいがさんは現在、「SOZOWスクール」の事業リーダーですが、今後はどんなサービスにしていきたいですか。

短期的な展望と長期的な展望があります。

短期的な展望は二つあって、一つ目は、より多くの不登校で悩んでる人に認知してもらえるようにすること。

二つ目は、不登校というわけではないけど、学校以外でも学びの場を求めている人に対してもSOZOWスクールを利用してもらえるようにしていくことです。

まだ構想段階ですが、現時点では、新しく「夕方コース」を設けて、学校が終わった後の時間帯で授業やアクティビティを受けられるようにしたいと思っています。

そして長期的な展望は、オンラインだけでなく、リアル(対面)での活動もたくさんしていきたい。

たとえば、日本中のいろんなところを定住して周ったり、修学旅行みたいにその土地ならではの活動をしたり、オンラインでは味わいづらい体験をみんなでできるようにしていきたいです。

そもそも今の社会では、オンラインとリアルはハイブリットになっています。SOZOWスクールも同じ環境になり、「デジタル・ネイティブ」でありながら、リアルでもいろんな地域を実経験を持って愛着を持てるということを実現したいです。

そのための足がかりとして、まずは二泊三日の修学旅行みたいなものをやれたらいいなと思っています。

あとは、海外展開もしていきたいです。

メタバース空間なら留学も簡単にできるし、Slackで新しいコミュニティを作ってそこでいろんな国籍の子たちが集まって、お互いの好きなものについて話し合うのも良さそうですよね。

国籍を越えて異国の文化に触れたり、同じ好きなことを持つ同士で集まることができたら、多様な考え方や価値観が獲得できる空間になりますから、幼い頃からそういった経験が積めるのは人生において大きな価値になるはず。

最初は言語もおぼつかず、うまくコミュニケーションを取ることができないかもしれませんが、まずは一言でもいいから話してみて、そこから徐々に成功体験を積むことができれば、留学と同じくらいの効用を得られると思います。

このように、学校に通っているだけではできない体験をたくさん積むことができる場所をSOZOWスクールでつくっていきたいと思っています。

👆SOZOWスクールは「好きなこと」を学ぶ場所。多様な考えを受け入れ、ともに学び、みんなで居心地のよい空間をつくる。「好きで学び、つながる。自分らしい未来が広がる」場所がここにあります。

スクールのホームページはこちら

まとめ

SOZOWスクールの事業リーダーとして、SOZOWをひっぱり支えてきたいがさんへのインタビュー。

コスケさんとの出会いや学生時代のボランティア活動など、現在のいがさんを形作った興味深いエピソードをたくさん聞くことができました。

これからも、SOZOWメンバーとして、スクールの事業リーダーとしてより多くの子どもたちに輝かしい笑顔と新しい好奇心を届けてほしいと思います。

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