【未来の世界LIVE】アグベル×SOZOW 第一弾!テクノロジーで進化する!?「農業」の未来
もくじ
2022年9月11日、アグベル株式会社で代表取締役を務める丸山桂祐さんをゲストにお迎えし、「未来の農業」についてお話を伺いました。
ふだん、私たちの食事を支えてくれている「農業」はこれから先どんな進化を遂げていくのか。
AI(人工知能)やドローンなどの先端的なテクノロジー(技術)を取り入れることで、農業が抱える業界的な課題や問題を解決しようとするアグベルさんの取り組みに、参加してくれた子どもたちも大興奮!
また、農業の魅力を語る丸山さんのウキウキとした様子に感化されたのか、子どもたちも農業の未来を想像し、様々なアイディアを発案する子まで…!
そんな当日の様子をレポートいたします!
「未来の世界LIVE」「プロLIVE」の開催情報はこちら!
過去の「未来の世界LIVE」「プロLIVE」記事はこちら!
登壇者紹介
丸山桂祐さん:アグベル株式会社 代表取締役
ガイド:リッキー
みんなが思う「農業」のイメージは?
今日のテーマは、(参加してくれている)みんなの食生活とも深く関わっている「農業」です!
みんなが「農業」と聞いて思いつくことや知ってることを教えて~!
畑!
野菜とか果物を育てる!
チャットでも(上画像の右)たくさんの意見をありがとう!
子どもたちからたくさん意見が上がりましたが、丸山さんにとって「農業」とはどんなものなのでしょう?
ぼくにとって農業とは、「食べてくれた人が笑顔になるようなおいしい野菜や果物を届けること」です!
なるほど!おいしい果物を作るだけじゃなく、それをしっかり食べてくれる人の元へ届けることも大事ですよね。
今日はみんなで「農業」について探求していきましょう~!
収穫まで4年⁉ アグベル自慢のシャインマスカット!
ちなみに、「野菜」と「果物」はしっかりと定義で分類されているんですか?
まず、「木に成るのか/ならないのか」で違ってきます。
野菜は「木になる」けど、果物は「木にならない」んです。
あと、種をまいてから収穫までの「長さ(期間)」も変わります。
野菜は種まきから収穫までおよそ1年ほどで、果物は2年以上かかることが多い。
アグベルが育てているシャインマスカットは、収穫まで何と4年もかかります。
そんなに…!それはとても貴重だ!
「農業」の楽しいところ・大変なところはどんなこと?
今日ライブに参加してくれてる子の中には、すでに農業を体験したことがある子が参加してくれているのですが、ぜひ、やってみて感じた「楽しかったこと」を教えてほしいな!
田植えをしたときに、足元が泥でヌルヌルしてて気持ちよかった!
田んぼに草を植えてるときに、オタマジャクシがいて楽しかった!
共有してくれたみんな、ありがとう~!
参加者のみんなから共有してもらいましたが、丸山さんの考える「農業の楽しさ」ってなんですか?
自然に囲まれた環境で作物に寄り添いながら生活することや、手間と時間をかけておいしい果物を収穫できることですね。
収穫するたびに達成感を味わい、うれしい気持ちになります!
そうか!育てたものができ上がった瞬間や自然のなかで仕事ができることは、農業ならではの魅力だといえるかもしれませんね。
今度は逆に「農業の大変なところ」を知りたい!
まずはみんなに聞いてみましょう!
自然災害や火山で育てたものがダメになってしまうこと!
毎日水やりが必要だったり、害虫に食べられちゃうこと!
みんなありがとう!
子どもたちからたくさん意見がありましたが、丸山さんはどんなことが大変だと感じますか?
人がコントロールできない天候に左右されてしまうことや、植物の育て方の「答え」がひとつではないことですね。
野菜や果物によってまったく違う育て方をしなくてはいけないので、ひたすら試行錯誤しながら育てています。
答えがひとつではないから、最善の方法を探し続けることが大事なんですね。
進み続ける農家さんの「高齢化」
農業には楽しいことや大変なことがたくさんあるけど、いま農業の世界ではどんな問題が起きているんだろう?思いつく人はいるかな?
暑すぎてレタスなどの作物を育てることが難しい!
新種の病原菌が増えて作物が今までのやり方では育たなくなってる!
たくさんの意見ありがとう!
丸山さん、いま、農業にとって最も大きな問題ってなんですか?
現状、農業界はたくさん問題を抱えているのですが、特に深刻な問題は業界の「高齢化」です。
実際、日本の農家さんの平均年齢は70歳と言われていて、今日ライブに来てくれている子たちのおじいちゃん・おばあちゃん世代が大半なんです。
このままの農家さんの高齢化が続くと、これからの農業はどうなるんだろう…。
みんな、どう思う?
体を痛めてしまい、動けない人が出てきちゃう!
これから農業を始める人がいなくなっちゃう!
たしかに!チャットでもたくさんの意見ありがとう!
この問題を解決するにはどうすればいいんだろう…。
テクノロジーで誰もが農業ができる未来を
これからも、世界中の人においしい果物や野菜を届けて幸せな気持ちになってほしい…!
そのために丸山さんは、「農家×起業家」として新しい挑戦をし、未来の農業を守り続けてくれています!
丸山さんはいま、どんな新しいことに取り組んでいるんですか?
農業界に「テクノロジー」を取り入れようとしています!
AI(人工知能)*やロボットを使って誰でも農業ができるようになれば、もっといろんな人が農業に興味を持って、新しく農業を始めてくれるんじゃないかと考えています。
⋆AI(人工知能)とは、「人間のような知能を持ったコンピューター」のようなもので、“自ら学習する”ことが大きな特徴です。厳密な定義は専門家によってマチマチで、これから開発が期待される科学分野とされています。
ええ!それはまさに革命ですね!
どういった方法で農業にテクノロジーを取り入れてるんですか?
たとえば、シャインマスカットのようなぶどうは、人が手をかけて育てることで粒が大きくなったりどの粒も味が均一になったりするのですが、育てる過程の間引き*や収穫のタイミングを判断する力が必要なので限られた人しかできないのが実情です。
その問題をAIを搭載したスマートグラスを開発することで解決しようと考え、実際にプロジェクト化しています!
⋆間引きとは、苗の良好な生育のために良い苗を残して他の苗を引き抜くことで、苗の間に十分な間隔を空けることをいう。
それはすごい!
農業に慣れてる人なら勘や経験則を駆使することでおいしい農産物を生産できるけど、経験が浅い人だと判断が難しいですもんね。
その問題をスマートグラスで解決できるかもしれないからやっているんだと!
ちなみに、スマートグラスに使われる「AI(人工知能)」はどんな仕組みを利用しているんですか?
シャインマスカットを育ててきた様子を大量の画像に収めてデータとして蓄積し、その膨大なデータからAIが「パターン」を学習して、どのタイミングでどこを取ったらいいかということを分析してもらってるんです。
テクノロジーの力はやっぱりすごい!この作業は人間では時間や人手が足りなくて絶対できないですね。
開発がうまくいけば、たくさんの人が農業を始めて高齢化の問題が解決できそうですね!
他にもテクノロジーを使った取り組みがあるんですか?
実は「ロボット」も農業に活用していて、アグベルではいちごを自動で収穫するロボットを使っています。
いちごは緑の状態から時間をかけて段々と赤く色づいていくのですが、ロボットが色づき具合を自動で感知し、最適なタイミングで収穫してくれます。
これはすごい!
マスカットだけでなく、いちごにもAIを活用したテクノロジーが使われているんですね!
さらに「ドローン」も活用されているんですよね?
そうなんです。
ドローンを使い、作物を害虫などから守るための農薬を上空から散布しています。
作物の状況をエリアごとで感知しながら効率よく作業をしてくれるため、人間が地面で散布するよりも遥かに生産性が高くなります。
すごい!
このドローンはいろんな農場で導入されているんですか?
北海道にある一部の大規模な農場では、すでに試験的に導入され始めています。
「テクノロジー×農業」でアイデアを考えてみよう!
テクノロジーを使ったいろんな事例が紹介されましたが、次はみんなにアイデアを出してもらいたい!
農業を便利にしたり楽しくしたりする未来のアイデアを考えてみよう!
過去の天候や果物の様子を学習させて収穫の目安を教えてくれるAI!
がんばって作物を育ててくれてる農家さんを褒めまくる!
ゲームみたいにコントローラーを使って種をまいて、子どもでも農業を楽しくできるようにする!
どれも実現させたいアイデアばかりだね!みんなありがとう!
つくった人の「顔」が見える農業へ
今まで農業にまつわるお話をたくさんしていただきましたが、丸山さんにとっての「理想の農業」とは?
農家がちゃんと作物と寄り添いながら生産し、それを食べてくれている人と繋がりを持てるような農業にしていきたいです。
食べる人につくった人の「顔」が見える農業にしていきたいということですね。
どんな人が作ってくれているのか知れると、果物や野菜が何倍にも美味しく感じられそう!
子どもたちからの質問
子どもたちに丸山さんへの質問を募集したところ、たくさん手が上がりましたので、一部をご紹介します。
初心者でも家で簡単に育てられる作物は何ですか?
畑ではなくポットでつくれるものがいいと思うので、いちごやトマトがおすすめですね。
ベランダがあれば育てられると思うので、ぜひ挑戦してみてください!
農業を始めた理由を教えてください!
ぼくの家系が元々70年ほど続く農家だったんで、ぼくはそれを継ぎました。
幼いころから家族が農業をしている姿を見て、「自分もやってみたい!」と思ったのがきっかけですね。
自分の作った作物が世界中の人に食べてもらう中で、うれしかったことは何ですか?
シンプルですが「おいしい!」と言って食べてくれることです!
「食べる」って行為は全世界共通ですし、だれでもおいしいものを食べたら笑顔になるし、幸せな気持ちになりますよね。
日本だけでなく海外の方からそのような声をいただけることがうれしいですね。
まとめ
農業の問題や魅力について丸山さんにたくさん語っていただきました!
高齢化が懸念される農業にテクノロジーが取り入れられることで、勘や経験に頼ることなく誰でも農業が始められるようになり、担い手の問題も解決するかもしれません!
そしてなんと!10月9日にSOZOWの子どもたちが山梨県にあるアグベルさんの農園に行き、シャインマスカットを収穫してきてくれました!
その様子は次週のSOZOW LIFEにて配信します。お楽しみに!
▼ 各種ソーシャルメディア
<アグベル>
<SOZOW> ぜひ、フォローしてください!
Twitter / インスタグラム / YouTubeチャンネル / YOUTRUST