SOZOWからのリポート

【プロLIVE】Chami(ボカロP)は子どもたちへ「みんながクリエイターになれる!」といった

経営者や活動家、クリエイターなどさまざまな分野のプロが毎月登場する、SOZOWのプロLIVE。

子どもたちは、登壇するプロから仕事についての話を聞き、気になることを質問することで、未知の世界に接触する機会にできます。

今回は、ボカロPのChamiさんをゲストにお迎えしたプロLIVEの様子をお届けします。

幼い頃から音楽が大好きだったというChamiさんは、いったいどんな想いでボカロPとして活動されているのか。

また、表現することの楽しさや、音楽づくりで大切にしていることについても聞かせていただきました!

プロLIVEの開催情報はこちら

登壇者紹介

Chamiさん(以下、Chami)

作詞・作曲・編曲家/ボカロP
TwitterYouTubeチャンネル

ガイド:リッキー

「Youtuberになろう」をはじめとしてさまざまなアクティビティに登場する、子どもたちから大人気のSOZOWガイドです。

持ち前の明るさとギャグセンスでアクティビティを盛り上げます!

リッキーチャレンジ
SOZOW YouTube公式チャンネル内

「ボカロP」は音楽をつくる人?

「ボカロP」ってなに?

今日、参加してくれてる子のなかで、「ボカロP」って何か説明できる子はいるかな?

ぜひ聞いてみたい!

ボカロPは、人の声のサンプルを合成して歌を歌ってる人!

すばらしい!ありがとう!Chamiさん、今の説明はどうでしたか?

まさに…その通り!
「音声合成ソフト」を使って音楽をつくる人のことを「ボカロP」といいます。

Chamiさんのシゴト

ちなみに音楽をつくるとき、具体的にどんなことをしているんですか?

わたしは一曲つくってひとつの動画にする全ての工程のなかで、作詞から調声の部分と映像をつくる部分をやっています。

ひとつの音楽をつくるだけでもこんなに工程があるんですね!

このなかには仲間と一緒に制作される部分もありますが、Chamiさんは監督みたいなポジション(役割)ですね。

ひとつの音楽ができるまで

(子どもたちに向けて)
参加してる人たちのなかには自分でオリジナルの曲をつくったことがある人もいると思うんだけど、Chamiさんがどうやって曲をつくってるのか気にならない?

答えを聞く前にみんなで考えてみようか!

曲をつくってから歌詞をつくって、それを組み合わせて歌にする!

最初にピアノやベースでリズムをつくって、その後に歌詞をつくるんだと思う!

なるほど!いいですね!みんなの意見を見ていきましょうか!

Chamiさん!
こんな風に、たくさん意見が出てきましたが、曲…どうやってつくってるんですか?

私の場合、メロディーの「声」を聞くことを大事にしています。

大きくわけると2ステップあって、最初にメロディーが浮かんでくるんです。

その時点で一緒にギターやピアノの音も降りてきます。

その次に歌詞をつけるんですが、そのときに「このメロディーはなんて言ってるんだろう?」と注意深く聞いて、そこから歌詞をつけていきます。

これはおもしろい!

ちなみに、どういうとき歌詞が浮かんでくるんですか?

リラックスしてるときが多いですねぇ…散歩してるときとか。

いいメロディーが流れてきたなと思ったらボイスメモで記録していきます。

みんなでプチ「作詞」体験!

今日はChamiさんがメロディーをつくって来てくれたので、実際にみんなで曲をつくってみましょうか!

みなさんもこちらのメロディーにあわせて言葉をいれてみてください!

「あのときの~6番線に戻れたら~」♪

「なぜ~ぼくは引きこもるのかな~」♪

「ある朝~あくびが出たとき~」♪

みんな、いいですねぇ!続きが気になるものばかり!

みんなすごい!
おもしろい 笑

Chamiさんが大切にしていること

「感情」を咀嚼すること

ChamiさんがボカロPとして普段から大事にしていることはありますか?

どんな「感情」も大切にすることですね。

生きていたら「うれしい!」「たのしい!」という感情もあれば、「かなしい!」「つらい!」という感情もありますよね。

音楽をつくる上でどんな感情もすごく大切なもので、たとえマイナスな感情でもなかったことにせずに、自分のなかでしっかり咀嚼して、音楽をつくることを心がけています。

一つひとつの感情を丁寧に見つめていくのは、ステキな音楽をつくることに繋がっていくんですね!

ボカロ音楽で「個性」が広がる

(子どもたちに向けて)
世の中には、人の声でつくられた音楽もあれば、Chamiさんのように複数の声を合成してつくられた音楽があるよね。

じゃあ、それぞれの音楽の良さってなんだろう?

みんなで考えてみよう!

人の声は感情がこもっていて、ボカロの音楽は誰でもつくれる!

人の声は悲しくて、ボカロの声はノリノリになれる!

みんな、素晴らしい意見ばっかり!ありがとう!

Chamiさん、Chamiさんからすると、人の声とボカロそれぞれの音楽の良さはなんですか?

個人的な考えとして、人の声の音楽には”あたたかさ”があることが良い所かなと思いますね。

聞いていて安心したり体温を感じたりします。

ボカロのほうに関しては(クリエイター相互で交流する)文化がとても好きで、私のようなボカロPがつくった曲を歌い手さんが歌ってカバーしてくれることがあるんです!

歌い手さんによってたくさんの解釈が生まれて、いろんな形で音楽が広がっていくのがよいところです。

「表現すること」がもっと身近になる未来

Chamiさんのお話を聞いて、改めてボカロのすごさを感じているんですけど、ボカロはこれからどうなっていくと思いますか?

みんながクリエイターになれる時代が来ているなと思います。

今日、参加してくれてる子たちにも、自分で音楽をつくれる子がたくさんいますから「表現すること」がもっと身近になっているのは間違いない!

「表現してみたい!」と思ったことに挑戦してほしい!

Chamiさんの夢

では最後に、Chamiさんの今後の夢を教えてほしいです。

たくさんありますが、いちばんは音楽をつくり続けることです。

自分の音楽を通じて、悩んでいる人たちや生きづらさを抱えている人に何か糧になることを届けられればいいなと思っています。

Chamiさんも生きづらさを抱えていた時期があったんですか?

学生時代に苦しんでいた時期がありました。

そんなときに音楽に励まされたり助けられたりしたことがあったので、自分も音楽を通じて還元したいなと思っています。

子どもたちからの質問

最後に、子どもたちにChamiさんへの質問を募集したところ、たくさん手が上がりましたので一部をご紹介します。

ボカロPになって感じた音楽で伝えられる大事なことって何ですか?

YouTubeに何本か動画を出しているのですが、コメント欄を見ると、自分が曲に込めた想いがしっかりと伝わっていたり、「自分の気持ちを代弁してくれた」と言ってくださる方がいて…

そんなコメントを貰えるとスゴくうれしく思います。

今までの音楽経験でいちばん心に残ってることはなんですか?

自分の音楽に対して反応がもらえる経験がすごくうれしくて、YouTubeなどでもらえるコメントはいちばん心に残りますね。

今後どんな曲をつくりたいですか?

今つくってる曲がテンポ196のめちゃくちゃ速い曲なんです。
ノリノリでかっこいい曲になると思います。
5月に出すのでぜひ楽しみにしていてください!

Chamiさんから子どもたちへ

今日はたくさんの質問ありがとうございました!

私は音楽を使って表現しているんですが、イラストや動画とか何でもいいので、ぜひ自分がやってみたい!表現してみたい!と思ったことに挑戦してみてほしいです。

何をつくるにしても自分が見たものや聞いたものが元になっていくので、ぜひいろんな人と話したり、いろんな場所に行ったりして、自分の内側で感情を育ててほしいです。

まとめ

ボカロPや作曲家として、幅広く活躍されているChamiさん。ご自身の経験も踏まえつつ、貴重なお話を聞くことができました。

「これからはみんながクリエイターになれる時代」という言葉は、子どもたちの好奇心に火をつける刺激的な言葉だったのではないかと大興奮です。

直接接することはもちろん、正直なところ「何をしているのか想像することしかできなかった音楽クリエイター」の話に、参加してくれた子どもたちはプロLIVEのはじめから終わりまで興奮気味でした!

月に一度のさまざまな分野のプロから直接お話が聞けるだけじゃなく、もしかしたら、みんなの質問にプロの大人が直接答えてくれるかもしれません!

SOZOWのプロLIVE、今後もお楽しみに!

SOZOWでは、さまざまなゲストをお迎えして毎月プロLIVEを開催しています。

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