SOZOWからのリポート

【プロLIVE】 青木俊介さん(ユカイ工学株式会社CEO)ロボット会社のCEOが語るものづくりへの思い

経営者や活動家、クリエイターなどさまざまな分野のプロが毎月登場する、SOZOWのプロLIVE。

子どもたちは、お仕事についてのお話を聞いたり気になることを質問をしたりして、新たな世界に触れることができます。

今回は、ロボットクリエイターの青木俊介さんをゲストにお迎えしたプロLIVEの様子をお届けします。

幼い頃からモノづくりが大好きだったという青木さんがいったいどんな想いで起業を選んだのか。

また、ものづくりの楽しさや、「ユカイ工学株式会社」という名前に込められた想いについても語っていただきました。

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登壇者紹介

青木俊介さん

ユカイ工学株式会社 CEO/ロボットクリエイター/エンジニア

「2025年 ロボットがすべての家庭に1台ずつある世界」をミッションに、ロボティクスベンチャーの最先端を走り続ける。

2017年には、クッション型セラピーロボット「Qoobo」を開発し、世界中で大きな話題を呼ぶ。(2019年に香港にも販路を拡大)

今回のガイド:コッシー

「めざせ!お金マスター」「起業家になろう」をはじめとし、さまざまなシリーズに登場するSOZOWガイド。

子どもたちが未来に希望を持てる学びを目指します。

青木さんが作っているロボットとは

まずは青木さんに、どんなロボットをつくっているのか聞いてみましょう!

ぼくはみんなの生活に役立ったり、かわいくて見てて癒されるようなロボットを作ったりしています。

そのひとつが「Qoobo(クーボ)」というロボットです。

これはクッションに尻尾が生えていて、なでるとゆらゆらと尻尾を振ってくれます。

優しくなでるとゆっくり尻尾を振ってくれるし、たくさんなでると尻尾の動きも速くなるんです。

手の動きに合わせて速さが変わるんですね!

ちなみに、「Qoobo」を作ろうと思ったきっかけは何だったんですか?

ぼくの会社にいるデザイナーの女性が、子供の時に犬を10匹ほど飼っていたんです。

でも、大人になって動物を飼う機会がなくなってしまったので、犬みたいなロボットが欲しいなと提案してくれたのがきっかけでした。

「一家に一台ロボットがいる世界」を目指して

数々のすばらしいロボットを発明する青木さんですが、ロボットに興味を持ち始めたきっかけは何だったんですか?

キッカケは中学生の時に見た『ターミネーター2』という映画です。

この映画で出てくるロボットは人を殺そうとする怖いロボットなんですけど、ぼくがかっこいいなって思ったのは、ロボットを作っている会社でした。

プログラミングとかAIの技術を使って自分たちの手でロボットを作っている姿を見て、「自分もああなりたいな!」って思ったんです。

最初はロボット自体というより、ロボットを作っている人に憧れを持っんですね。

その他にもきっかけがあったそうですが…。

2005年に開かれた「愛知万博」がそれです。

この万博、妖怪みたいに一本足で飛び跳ねるロボットやバイオリンを弾くロボットなど、新しいロボットがたくさん紹介されていたんですね。

なかには大企業だけでなく、スタートアップやベンチャー企業のような小さい会社が作ったロボットも展示されていて、「大きい会社に入らなくてもロボットを作ることはできるんだ!」と知りました。

それが自分でもロボットを作り始めたきっかけですね。

そうだったんですね。

ちなみに、青木さんは今後ロボット開発を通じて、どんな世界を目指しているんですか?

人の役に立つロボットは世界中にたくさんあるんですけど、ぼくが作っていきたいのは「一家に一台ロボットがいる世界」です。

ドラえもんみたいに友だちのような存在になってくれるロボットがまだないので、そんなロボットを作りたいなと思っています。

みんなはどんなロボットがほしい?

今から、みんなで「こんなロボット家に欲しい!」っていうロボットを考えてみよう!

もしかしたら、その中から青木さんが気に入るアイデアが出てくるかもしれないよ。

それは楽しみですね!

勉強を教えてくれるロボット!

本物のイヌみたいに育てられるロボット!

バスケの審判をしてくれるロボット!

たくさんのアイデアが…!

どれも個性的で、青木さんも刺激を受けたそうです!

青木さんの小学生時代

今ではロボットをたくさん作っている青木さんですが、小・中学生のときはどんな風に過ごしていたのですか?

基本的には工作をすることが好きでした。

道具を使ってイチからいろんなものを作っていましたが、中でもハマっていたのがいろんなものを分解することですね。

えー!分解ですか!

たとえばどんなものを分解していたんですか?

古くなったラジオとかパソコン、中古の家電製品とかですね。

一度分解したものを、また自分でイチから組み立て、元通りにすることも好きでした。

それはおもしろそう!

みんなも、もし分解するとしたら、古くなって使わなくなったものとかにしようね!

「ユカイ工学」という名前に隠された特別な意味

青木さんの会社である「ユカイ工学」という社名に込められた意味を教えていただけますか?

「ユカイ」には、自分たちが楽しんで愉快にものを作る会社にしたいという想い。

それと、自分たちが作ったもので人を愉快な気持ちにしたいという想いが込められています。

作っている自分たちが愉快じゃないと、なかなかおもしろいアイデアも思い浮かばないし、新しい斬新なものも生み出せません。

自分たちが愉快にロボット作りをしていくことと、使ってくれた人にも愉快な気持ちになってほしいという願いが込められているんですね

ロボットクリエイターが伝えたい!小中学生だからできること

最後に、青木さんから子どもたちに伝えたいことがあるということで、お願いします!

ぜひ、みんなには、小・中学生のうちに「お金で買えない遊びを作り出す経験」をしてほしいです。

お金を使えばいろんなおもしろい遊びができますが、特に小学生のときはお金で買えない遊びを作り出すことができる貴重な時間です。

他の人がやっていない自分だけのおもしろい遊びを作り出す経験をしてほしいなと思います。

すごく大事なことですね!

お金をかけなくても、おもしろい遊びは工夫次第でいくらでも作り出すことができる。

はい!

それからもう一つ…。

みなさんには、ぜひ「何かに夢中になれる時間」を大切にしてほしいです。

何時間も没頭してご飯を食べるのを忘れるほど、何かに没頭する経験を子どものうちからしてほしいと思います。

きっとみんなにも寝食を忘れるほど没頭しちゃうものってあるよね?

それをみんなで発表し合おう!

友だちとゲームをしているとき!

本を読んでいるとき!

動画の編集をしているとき!

みんな、たくさん教えてくれてありがとう!

今、みんなが夢中になっているものは、大人になってからも忘れずに残っていくものなので、これからも大切にしていってください。

子どもたちが青木さんに聞きたいこと

最後に、子どもたちに青木さんへの質問を募集したところ、たくさん手が上がりました!

その一部をご紹介します。

青木さんがこれから作ってみたいロボットは何ですか?

人間にとってひとりで続けるのが難しいことがたくさんあると思うんですけど、そういうものを応援してくれるロボットを作りたいですね。

たとえば、人間がダイエットに成功できるように献立を考えてくれたり、一緒に勉強したりしてくれるロボットを作りたいなと思っています。

ロボットを作るにはどんなパーツが必要ですか?

ロボットとして成立させるには前提として「動く」ことが大事なので、モーターは必須です。

あとは結構自由なんです。

なかには100円ショップに売っている部品でおもしろいロボットを作っている人もいます。

モーターと身近な部品を組み合わせればいろんなおもしろいロボットが作れますよ。

ロボットクリエイターになるためには、どんな勉強をしたらいいですか?

学校で教わる勉強は基本的に大事ですね。

特に算数や理科は、ロボットを作る上で基礎になる知識です。

あとは、実際に自分でアイデアを形にして工作したり、絵を描いたりして自分の創造力を鍛えていくことも大事です。

青木さんからみんなへのメッセージ

今日はたくさんのアイデアや質問をありがとうございました!

みんなが出してくれたアイデアで、将来実現しそうなものがたくさんあったので、ぜひそのアイデアを自分で実現させてみてください。

小学生のころからたくさんものづくりをしてくれる人が出てきてくれたら嬉しいです!

まとめ

ロボットクリエイターとして世界中で活躍されている青木さんのお話、ロボットやものづくりに興味のある子どもたちにとっては特別な内容だったのではないでしょうか。

なかでも「小中学生のときこそ、お金で買えない遊びを作り出そう!」という言葉は印象的でしたね!

子どもたちには、これからも自分が夢中になっているものを大切にし続けてほしいです。

さまざまな分野のプロから直接お話が聞ける機会は、子どもたちの好奇心に火を付ける貴重な機会。

SOZOWのプロLIVEを今後もお楽しみに!

SOZOWでは、さまざまなゲストをお迎えして毎月プロLIVEを開催しています。


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