SOZOWからのリポート

【プロLIVE】小泉文明(メルカリ)「”好きなこと”の大事さ」

経営者や活動家、クリエイターなどさまざまな分野のプロが毎月登場する、SOZOWのプロLIVE。

子どもたちは、お仕事についてのお話を聞いたり気になることを質問をしたりして、新たな世界に触れることができます。

今回は、株式会社メルカリ会長を務める小泉文明さんをゲストにお迎えした際のプロLIVEの様子をお届けします。

子どもの頃からとことんやってきた「好きなこと」が、今のお仕事につながっているという小泉さんが、子どもたちに伝えるメッセージにご注目ください。

登壇者紹介

小泉文明さん

株式会社メルカリ取締役会長 兼 株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役CEO
”社会を良くするために様々なチャレンジをする経営のプロ”

小泉さんは、2013年12月株式会社メルカリに参画し、2014年3月取締役就任、2017年4月取締役社長兼COOに、2019年9月取締役会長に就任されました。2019年8月には、プロサッカ―チームである株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役社長も兼任されています。


今回のガイド:コッシー

「めざせ!お金マスター」や「起業家になろう」をはじめとし、さまざまなシリーズに登場。

子どもたちが未来に希望を持てる学びを目指します。

小泉さんが会長を務めるメルカリについて

小泉さんが会長を務める株式会社メルカリは、スマートフォンのアプリで物を売買することができるサービスを提供しています。

まずはメルカリのサービスについて、小泉さんに教えていただきました!

子どもたちはメルカリを知ってる?

まずはメルカリの会社やサービスについて知っていこう!「メルカリ知ってるよ」「聞いたことあるよ」という人は手を挙げてください!

なんとほとんど全員の子どもたちの手が上がりました。パパママが使っていて知ったという子どもたちや、実際に使ったことのある子どもたちもたくさんいるようです。

メルカリを通して物を次の人に渡すことができる

メルカリの名前は聞いたことあるけど、どんなサービスかわからない子もいるので、利用したことがある子にどんなふうに利用したのか聞いてみようかな。

何を売った、買ったのか教えて欲しい!

しゅん:漫画とかカセットとかいらない物を自分で売って7,000円ぐらい貯めた!

小さい時に買ったウルトラマンの人形をおもちゃがいっぱいになったので売った!

販売が止まっちゃった、手で擦ると煙が出るシートのおもちゃを買った!すごい遠くまで探しに行ってもなかったけど、メルカリで見つけた!

みんなありがとう!売った人もいれば買った人もいますね。

メルカリを使うと「もうこれはなくてもいいや」「使わないな」という人が、それを捨てずに、次の人に渡すことができるんですね。

今メルカリでは1日に1万品以上が売れています

すごい多くの人が「捨てるんだったらもったいないな」っていう物をメルカリに出してくれていて、それを誰か日本中の欲しい人が見つけて買ってくれているということです。

今はアメリカでも500万人ぐらいの人が使っていて、最近は中国とか台湾とかアジアの国の人とも取引できるようにテストを始めたところです。これからどんどん世界中の人たちと取引できるようになります

メルカリが目指す「物が循環する社会」

メルカリさんがこれから目指したい世界だったり、社会がこうなってほしい!という思いはありますか?

これは僕たちが会社をつくるきっかけとなるできごとなのですが、世界に旅行に行っていたんです。

日本では物がたくさん余っていて、たくさん捨てていますが、インドとかアジアの国に行くと、ものが欲しいのに買えなくて困っている人たちがたくさんいたんです。

そのときに、物を捨てる人と欲しい人がさまざまなところにいるということを感じました。

こうした人同士が出会えば、物が捨てられなくなって、社会が良くなるしゴミも減るんじゃないかなという思いで、8年前に会社を作りました。

ゴミになる物がなく、地球上をぐるぐる回っていくような社会を作りたいですね。

物が循環してみんなが豊かになる社会を目指して8年前にできたメルカリ。

さらに今後はアメリカやアジアの国の人も使えるようになっていって、世界中でものがぐるぐるまわる社会に、これからチャレンジしていくということですね。

サッカーチーム「鹿島アントラーズ」の社長のお仕事って?

小泉さんが社長を務める株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーについても教えていただきました!

それでは小泉さん、鹿島アントラーズについてみんなに紹介してもらってもいいですか?

サッカーのJリーグの中で優勝回数が一番多いチームです。3年前アジアのチャンピオンにもなっていて、日本代表の選手も多数在籍しています。

サッカーチームのお仕事は大きく分けて3つあって、1つはチームを強くすること、二2目がファンを増やすこと、3つ目は街づくりです。

鹿島市は小さい街で、サッカーのスタジアムが中心にあります。このスタジアムが中心にある街をどうやって元気にしていくかを考えて、病院やスポーツジムの運営なども一緒にやっています。

未来のまち、どんなまちになったらワクワクする?

ここで、小泉さんからみんな(子どもたち)へのミッションがあります!
「これからの未来のまち、どんなまちだったらワクワクするか」みんなのアイデアを出してください!

捨てられた缶やペットボトルで作ったオブジェがあるといいなと思います。

ネットワークが整えられていて、一人暮らしでもさみしくないまち!

みんながゲームで遊ぶんじゃなくて、外で実際に目があったら仲良くなっちゃうような街がいいなって思います。

捨てられてしまうものをまちの中で利用することとか、人同士がつながれるようなまちについては僕もちょうど考えています。

メルカリのように物を再利用する仕組みを街の中で作ったり、サッカーを通じて人をつなげたりしていけたらいいですね。

他にもこんなにたくさんのアイデアが出ました!

挑戦を続ける小泉さんが大切にしていること

新しいことにどんどん挑戦されている小泉さんに、挑戦する時の気持ちや大切にしていることを教えていただきました!

①とにかく好きなことをやること

僕がすごく大事にしているのは、好き・楽しいという気持ちですね。

例えば、僕は世界中を旅行することがすごく好きで、その好きなことを徹底的にやりました。その結果、自分はこういうことがしたいという思いが生まれて、メルカリというサービスに挑戦しようと思ったんです。

好きなことをとにかくやってきたことが今につながっています。

子どものころはファッションとパソコンが好きで、それが今の仕事にすごくつながっているし、昔サッカーをやっていたことも今のサッカーチームのお仕事につながっていると思います。

苦手なことはお互いに補い合いながら、みんなの好きなことを大事にしていってほしいですね。

②理想を伝えて仲間を増やすこと

新しい挑戦をする最初の一歩を踏み出すためには、どんなことをしているんでしょうか?

最初の一歩ですごく大事なのは、例えば「こういう街を作りたい!」という理想をみんなに伝えて「この指とまれ!」ってすることですね。

みんながワクワクしてくれれば、「そういう街を一緒に作りたい!」という仲間が集まってくれるので、みんなにワクワクしてもらえるような目標を作ることをまず大切にしています。

子どもたちが小泉さんに聞きたいこと

最後に子どもたちからの小泉さんへの質問を募集したところ、たくさん手が上がりました!

時間が足りなくなるほどたくさんの質問にお答えいただいた中から、一部をご紹介します。

失敗したことはありますか?

失敗はたくさんしてます。

ただ大事なことは、失敗を失敗だと思わないことです。

失敗をたくさんして、何がまずかったのかを学んで、それを繰り返してやっと成功することができます。失敗しない人は成功しないと僕は思っているので、失敗は何も怖くないです。

大事なのはやめないこと。失敗したら嫌になってやめるのではなく、なぜだめだったのか学んでまた挑戦することが大事です。

会長にはどうやってなるんですか?

会社によってそれぞれ違うんですが、僕たちはみんなで話し合って決めました。

会長になる前は社長で、社長になる前はまた違う役職だったんだけど、みんなで話し合いながら誰がメインでやる社長がいいのか、誰がサポートする会長がいいのか話し合いをして決めています。

私はSOZOWでSDGs部という部活を立ち上げて廃油でできた「SOZOW Soap」というものを作ったのですが、それをメルカリで売ってもいいですか?

全然大丈夫!そうやってものを作って売っている人はたくさんいるので、ぜひ売ってください!

もしメルカリで売れたら途上国の子どもたちに寄付したいです!

小泉さんからのメッセージ

大事なことは、好きなことをとことんやることです。

みんなの中にはゲームやマインクラフトが好きな子も多いみたいなんだけど、実は僕も子どもの頃はゲームが大好きで、親から「なんであんたゲームばっかやってんの!」ってよく叱られていました。

でも、気づいたら自分でゲームを作るようになって、パソコンが好きになって、それが今のお仕事につながっているんです。好きなことを一生懸命本気でやったらそれが将来仕事になることもあるので、どんどん好きなことでチャレンジしていってください!

まとめ

さまざまな挑戦をし続ける小泉さんから、好きなことを極める大切さを教えていただくことができました。

1時間以上にわたるオンラインライブでしたが、子どもたちは常に前のめりな姿勢で参加し、小泉さんから好きなことを極める大切さを学び、挑戦する気持ちをもらったようです。

廃油石鹸について質問していたSDGs部のもこもこは現在、なんと「この指とまれ!」で仲間を集めてプロジェクトを進めてくれています。

経営者をはじめとしたさまざまな分野のプロから直接お話が聞ける機会は、子どもたちの好奇心に火を付ける貴重な機会。SOZOWのプロLIVEを今後もお楽しみに!

子どもの好奇心に火を付ける『SOZOW』にご興味を持っていただいた方はぜひ、無料体験にお越しください!

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