SOZOWからのリポート

【プロLIVE】山崎泰教(株式会社アクセルスペースCBO)「シゴトが楽しすぎるワケ」

経営者や活動家、クリエイターなどさまざまな分野のプロが毎月登場する、SOZOWのプロLIVE。

子どもたちは、お仕事についてのお話を聞いたり気になることを質問をしたりして、新たな世界に触れることができます。

今回は、超小型衛星の開発や運用を行う宇宙ベンチャー、株式会社アクセルスペースのCBO(最高ブランド責任者)を務める山崎泰教さんをゲストにお迎えした際のプロLIVEの様子をお届けします。

登壇者紹介

山崎泰教さん

株式会社アクセルスペース 執行役員 CBO(最高ブランド責任者)

人工衛星を使った宇宙ビジネスで新しい価値創造を追求する宇宙のプロ”

株式会社アクセルスペースは、東京大学と東京工業大学の研究室から生まれた宇宙ベンチャーのパイオニア企業であり、独自で開発・製造した超小型人工衛星を運用し、多様なソリューションを提供しています。

山崎さんは金融セクターを経て、2017年にアクセルスペースに参画。グローバル展開や新規事業開発における戦略策定、実行に強みを持っていらっしゃいます。超小型人工衛星技術の可能性を最大化するために、世界中のビジネス最前線でチャレンジ中です。

今回のガイド:いのちゅー

「デザインの世界」「未来の世界」をはじめとし、さまざまなシリーズに登場。

みんなの居場所をつくることを目指します!

アクセルスペースの「超小型人工衛星」

山崎さんが執行役員を務める宇宙ベンチャー・株式会社アクセルスペースは、超小型人口衛星のデザインから打ち上げ、運用までを行う会社です。

まずは山崎さんからアクセルスペースの超小型人工衛星について教えていただきました!

超小型人工衛星で衛星写真を撮影することができる!

まずは「人工衛星とはどんなものなのか」について山崎さんにお伺いしたいです!

「人工」という言葉の通り、人が作った「宇宙機」を宇宙に飛ばして、地球を見るためのものです。

この写真のように、アクセルスペースでは人工衛星を使って世界中の畑の写真なども撮っています。

宇宙からこの写真を撮っているんですね!

宇宙から色々な場所を観測するというのが、山崎さんの会社の人工衛星がやっていることなんですね。

ここで、僕からみんなにクイズを出したいんですけれども、一枚の写真を撮るのにどれぐらいお金がかかるんでしょうか?

さっきの衛星写真を一枚とるのにいくらかかるのか、4択クイズをするのでみんな考えてみて!

①5,000円
②1万円
③30万円
④100万円

この中からみんなの答えを選んで教えてください!

結構バラけてますね!④が多いかな?
山崎さん、正解をお願いします!

はい!これまでの価格だと、大体④の100万円ぐらいかかるという感じです。

100万円!みんなも驚きのリアクションたくさんくれています!

ちなみに「これまでの価格」ということだったんですが、山崎さんの会社だとどれぐらいで撮れるんですか?

うちの会社は、より多くの人が人工衛星を使えるようにしたいと思っていて、衛星画像を撮りたいという場合、10万円から撮ることができます。

なんで10万円で撮れるようになったんですか?

今までの衛星はバスぐらいの大きさだったんですけど、アクセルスペースの衛星は抱えられる大きさなんです。

技術を使って小さくすることができたので、そのぶん安く宇宙に持っていくことができて、衛星画像も安く撮ることができます

山崎さんの会社で開発した超小型人工衛星で、100万円かかっていた衛星写真が10万円で撮れるようになったってすごい!

人工衛星は人と地球のために使うことができる!

次に、衛星写真の撮影以外の人工衛星の役割について、山崎さんに教えていただきました!

超小型人工衛星は写真を撮るほかにどんな使い方があるんでしょうか。

例えば、さっき山崎さんからもらったこの写真、僕から見たらただの森の写真のように見えますが、この写真からどんなことがわかるんですか?

ちょっとみんなに聞いてみたい!

じゃあ「この写真でこういうことがわかるんじゃないの?」という意見、みんな教えてください!

自然を破壊しているのがわかる!

森林を伐採しすぎているから伐採しないようにしたり、もう一回植えたりしたほうがいいよみたいなのがわかる!

子どもたちからも意見が出ましたが、これはどんなことがわかる写真なんですか?

みんな正解!

人工衛星を使って、世界中の森を見守っているんです。それで、森林が違法に伐採されていないかというのを見ることができます。

例えば、衛星で見たときに綺麗な直線上に木が無くなっていたら、これは自然に起こることではないので、人が伐採したということがわかります。

他にも、台湾の水不足で困っている地域では、ため池を見守って水があるかどうか常にチェックしています。

人工衛星は人のためにも地球のためにも使えるんですね!

アクセルスペースは宇宙ベンチャーなんですけれども、やっている仕事は地球を見守ることです。

僕らがこの会社を作った理由は、宇宙技術ってみんなの役に立つということに気づいたからなんです。

人工衛星の可能性を教えていただいたところで、みんなに「どんなことに人工衛星を使いたいか」を聞いてみてもいいですか?

聞いてみたい!

宇宙人や宇宙の他の場所に水があるかどうか見たい!

写真をとって地図をつくる

みんな前のめりな姿勢で参加してくれていました!

宇宙に関わるシゴトについて

次に、山崎さんから宇宙に関わる仕事やビジネスについてお話しいただきました!

宇宙を仕事にする面白さ

宇宙を仕事にする面白さについて、山崎さんにぜひ教えていただきたいです!

これ話そうと思うと3時間ぐらい必要になるんだけど(笑)、まず楽しすぎてしょうがない!

自分たちの人工衛星を持っているから、好きなところを好きなだけ撮影できるんですよ。今はコロナで旅行にはなかなか行けないけど、人工衛星があれば、例えば「ロサンゼルス今どんな感じかな」って見たりできるんですよ。

だから面白くないわけがないし、毎日が楽しくて仕方ない。その楽しさをみんなに知って欲しいと思っています。

みんなはこれからいろんな選択肢があるけれど、宇宙っていう仕事もぜひ考えてもらいたいと思っています。

宇宙のビジネスの未来

今宇宙ビジネスってどんどん盛んになっていると思うんですが、その未来について教えていただきたいです!

昔、みんなは多分想像できないんだけど、コンピューターというのは一部の人しか使えなかった時代があります。

今は誰でもコンピューターを持てる時代ですよね。

今はまだ宇宙技術は誰でも使える時代ではない。でもすぐそこに、誰でも使える時代が来てます。
すでに毎月のようにロケットが飛んでいますし、観光用のロケットの開発も進められていているんです。

ロケットってすでに毎月のように飛んでいたんですね!
ここで山崎さんからみんなに聞きたいことがあるんですよね?

はい。
これから宇宙技術がもっと身近になって、みんなが宇宙にいけるとしたらどんなことをしたいか、聞いてみたいと思います。

月で「つきーーー!」って叫びたい!

地球と同じように住める星を見つける

無重力を味わったり宇宙食を食べたりしたい!

無重力でボールを投げてみたい

太陽系を全部みたい!月の上で飛んでみたい!

他にも面白い答えがたくさん出ました!

どうやったら宇宙に関わるシゴトができる?

今日来てくれている子の中には宇宙に関わる仕事がしたいという子も多いと思うので、どうしたら宇宙にかかわれるのか山崎さんにお聞きしたいです!

みんな関われると思います!みんなすごいし一生懸命だし、宇宙に関わりたい!と思う人はできると思います。

ただ、アドバイスを一つお伝えするとしたら、英語を勉強してください。宇宙の仕事は、世界中の人たちと一緒にする仕事です。

もちろん英語が苦手な人もいると思うんだけど、英語ができたら世界中の人と友達になることができるので、今日からぜひがんばってみてもらえたらなと思います。
それから、皆さんにもう一つお伝えしたいのが「自分が好きなことを突き詰める」ということです。

僕は「がんばる」という言葉があまり好きではありません。

僕は宇宙の仕事が好きで好きでしょうがないので、がんばらなきゃという気持ちになったことはあまりないんです。

好きだから勉強するし、お仕事をしていても楽しいし、ずっと宇宙のことを考えています。

皆さんにも、自分が好きなことを突き詰めて欲しいです。

例えば、宇宙に関わる仕事がしたいから必ず理科、算数をやらなきゃいけないというわけではないです。

うちの会社にはデザイナーさんもいます。もし絵が好きだったら、絵を突き詰めて勉強すれば、宇宙の仕事にも必ず役立つんです。

小さなことでも興味のあることをとことんやってみてください

山崎さんへの質問タイム!

最後に山崎さんに質問したいことを募集したところ、こんなにたくさんも子どもたちが手を挙げてくれました!

たくさんの質問の中から、一部をご紹介します!

今後宇宙でどんなことをやっていく予定ですか?

やりたいことが多すぎて困ってるんですけど、今一番パッションを持ってやっていることは、人工衛星を使って地球の環境を守ることです。

いつから宇宙に興味を持ったんですか?

多分小学生ごろかな。宇宙のロケットの本を見てかっこいいなと思ったのがきっかけです。

人工衛星を作る資金はどうやって集めたんですか?

僕らは今まで、投資家さんや大きな企業、銀行などいろんな人に協力してもらって、約85億円のお金を集めました。

人工衛星を作るのにどれだけの時間がかかるんですか?

いろんな人工衛星があるんですけど、設計から含めると大体2年間ぐらいかかります。

山崎さんが今地球環境で一番ヤバいと思うことはなんですか?

僕はアウトドアスポーツが好きで、冬は山でスキーとかスノボをして、夏は海にダイビングにいきます。

僕の好きな山にラトゥイールというイタリアとフランスの国境の山があるんですけど、そこに毎年行っていると、雪がどんどん少なくなっていっているのを感じて、これはなんとかしなきゃいけないなと思っています。

他にも、モルディブにダイビングに行くと、珊瑚礁が死んでいるのを見るんですね。

偉い学者さんが「環境を守りなさい」と言っているからではなく、自分の大好きな自然が悪くなっていくのを目の前で見ているから、なんとかしたいと思っています。

まとめ

宇宙のプロ・山崎さんから、人工衛星のことや宇宙のシゴトについて教えていただきました。

宇宙のシゴトは「楽しくてしょうがない」という言葉が印象的でしたね。

山崎さんが宇宙の仕事の魅力について語る姿や、本気でシゴトを楽しむ姿勢は、子どもたちの心にしっかりと残ったのではないでしょうか。

経営者をはじめとしたさまざまな分野のプロから直接お話が聞ける機会は、子どもたちの好奇心に火を付ける貴重な機会。SOZOWのプロLIVEを今後もお楽しみに!

子どもの好奇心に火を付ける『SOZOW』にご興味を持っていただいた方はぜひ、無料体験にお越しください!

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